アスベスト含有の断熱材は、屋根裏や煙突に使用されています。
屋根用折板裏断熱材と煙突用断熱材があります。

断熱材
基礎知識、使用箇所、商品名の解説など
屋根用折板裏断熱材


アスベスト含有の屋根用折板裏断熱材とは、フェルト状などの断熱材です。結露防止、断熱などの目的で、屋根裏に貼り付けられています。
アスベスト含有率が90%の商品がありました。
倉庫、車庫、渡り廊下などの屋根裏に使用されています。
アスベスト含有の屋根用折板裏断熱材は、1989年(平成元年)に製造終了しました。
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<製造時期>
- アスベスト含有建材と製造時期 (PDF) <使用箇所の図解(建築パース)>
- アスベスト含有建材の使用部位例 (PDF) ・・・国土交通省の 目で見るアスベスト建材(第2版) より
商品名
国土交通省・経済産業省が情報提供する商品名は下記となります。
- フェルトン
- ブルーフェルト
各商品の型番・品番、メーカー名、製造期間、詳細情報は、下記サイトを参照して下さい。
- 屋根用折板石綿断熱材の商品名一覧 (国土交通省・経済産業省)
上記以外の商品名は下記となります。
- ウオールコートM折板用
商品の製造期間などの詳細情報は、下記資料の10ページ目を参照して下さい。
- 石綿含有建築材料の商品名と製造時期(2005年9月) (旧 (社)日本石綿協会)
・・・建設廃棄物共同組合の 法令関連「時系列一覧」 より
※ 旧 (社)日本石綿協会は、2012年に一般社団法人 JATI協会に移行しました。
※ 使用写真は、国土交通省の 目で見るアスベスト建材(第2版) より引用
煙突用断熱材


アスベスト含有の煙突用断熱材は、コンクリート製煙突の内側に、断熱目的、かつ内側の型枠として埋め込んで使用されていました。
アスベスト含有率が70~90%の商品がありましたが、その商品は、1987年に製造終了しました。
1988年には、排ガスに接する内側表面のライナー部と断熱層であるカポ部の2層構造の製品が、製造開始されました。そのライナー部にアスベストが含有されており、アスベスト含有率は20~30%です。
アスベスト含有の煙突用断熱材は、1991年(平成3年)に製造終了しました。
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<製造時期>
- アスベスト含有建材と製造時期 (PDF) <使用箇所の図解(建築パース)>
- アスベスト含有建材の使用部位例 (PDF) ・・・国土交通省の 目で見るアスベスト建材(第2版) より
商品名
国土交通省・経済産業省が情報提供する商品名は下記となります。
- ハイスタック(角型)
- ハイスタック(丸型)
- カポスタック
- ニューカポスタック(断熱層部+ライナー部)
- コンバインボード
各商品の型番・品番、メーカー名、製造期間、詳細情報は、下記サイトを参照して下さい。
- 煙突用石綿断熱材の商品名一覧 (国土交通省・経済産業省)
※ 使用写真は、国土交通省の 目で見るアスベスト建材(第2版) より引用
関連資料
- 石綿フェルト、石綿保温材・煙突材の写真解説 (PDF) ・・・厚生労働省「アスベスト(石綿)情報」内の 石綿製品例 より